iwatch's blog

ロック好きの会社員。ここでは主に邦楽ロックのライブレポを書いています。

KYO-MEI祭り@武道館

2/8  

THE BACK HORN
20th Anniversary 「ALL TIME BESTワンマンツアー」
〜KYO-MEI祭り〜
@日本武道館


去年の10月に新宿LOFTから始まったツアーの、いや、もっと遡れば一昨年の秋のベスト盤のリリース・野音ワンマンから始まったバックホーンの20周年の数々のイベントの集大成を飾る武道館ライブ!


この前の月のテナーの21周年ワンマンも素晴らしかったし、このライブも絶対に最高のものになるという期待を持って武道館へ向かった。


20周年の記念にグッズを買おうと16時過ぎに到着。
1時間半くらい並んだけど、列が長すぎたのと寒すぎたので、買うのあきらめた。。。


ステージは至ってシンプル。
ただ生身の姿で勝負しようという意志を感じた!


開演時間になるとスクリーンに今までリリースしたCDのジャケットとリリースの年月日が次々と映し出されて会場を沸かした!


そしてメンバー登場!
栄純がテンション高く、思い切り走ってピョンピョン跳ねながら登場して、思わず笑ってしまった^ ^


1曲目は…


【その先へ】

バンド結成の頃の心境と、その頃から「今」、そして「これから」も貫く意志を歌った曲!

会場毎にセトリを変えてきたツアーだったから、何を1曲目に持ってくるか予想が付かなかったけど、20周年のライブにこれ以外はあり得ないという選曲!!

"鳴らせ君の声 「その先へ その先へ」
闇を突きぬけて 「共にゆこう 共にゆこう」
生きてゆく その意志を"

熱い意志を感じる!!
これからもバックホーンは俺たちと共にあると感じた!

演出でステージ全面で炎がいくつも放出されていて、テンション上がった!

MVでも炎出てくるし、炎が似合う曲だ^ ^


ブラックホールバースデイ】

しばらくライブではやってなかったけど、今回のツアーでまたやるようになった曲!
好きな曲だから嬉しかった!

ダークだけど、ギターフレーズ・うねるベースライン・躍動感あるドラム・そして歌も最高に格好いい!!

"罪や罰や傷や嘘を抱いて それでも夢を見て
生きる日々を笑え 俺の心臓よ 今夜"

盛り上がらずにはいられない!


【サニー】

メジャーデビュー曲!
節目のライブに相応しい!

イントロが邪悪でテンション上がる!! 

"流線形は 人を殺す時の気持ちさ"

こんな歌詞のある曲をデビュー曲に持ってくるバンドなかなかいない!


そしてマツの挨拶のMCに。


マツ
「武道館、帰ってきました!
20年やってこれた感謝、そしてこれからもやっていくぞ!という思いを共有出来たらと思っています!

今日は色んな想いを持ってきています。
みんなも色んな想いを持ってきてくれてると思いますが、それをここに充満させて最高の夜を作りましょう!」


【罠】

ガンダムOOの主題歌になったことで、バックホーンで最も知られることになった曲。

スタンディングだと激しいモッシュが起きて、個人的にはモッシュしたくなるような曲じゃないから、一時期ライブで聴くのが苦手になった。

でも、歌詞を改めて読むと本当に良い曲だなと思って、一昨年あたりからまた好きになってきた。

戦争への憂いとか憤りの曲で、しかも押し付けがましくない曲ってあんまりないから、やっぱりバックホーンってすごいと思う!


【ジョーカー】

鬱曲!

最近は当人達もこういう病んだ心境ではないだろうけど、こういう側面も紛れもなくバックホーン!

"居場所なんてどこにもない〜"の歌い方がここ数年の中で最も迫力があった!


【ひとり言】

鬱曲2連続!

10周年の時のセトリの流れと通じるものを感じた!
節目に相応しい!


【悪人】

ダークな曲が続く!

最近のバックホーンでは珍しく病んだ感のある曲。
バックホーンのキャリアの後半の10年の中で欠かせない1曲だと思う。

"有罪有罪有罪〜"のくだりでスクリーンに"有罪"の文字がたくさん出てくる演出が印象的だった!


雷電

マニヘブ的な選曲!
実際マニヘブで初披露された曲でもある。

イントロで光舟がタケノコにょっきみたいに頭の上に手を合わせてユラユラ揺れてるのがちょっと面白いw

曲調はダークだけど、"正体不明なエナジーで限界の壁突き破れ"といった歌詞にあるように気合を入れてくれる激しい曲!

初めて行ったマニヘブで、初めて聴いた時から好きだったなぁ!


【コワレモノ】

これも初披露はマニヘブ!
後にシングルになってフェスとかでもやる定番曲になったけど、雷電との流れでマニヘブコーナーって感じがした^ ^

曲の途中で将司によるメンバー紹介!
ソロ回しも行われた^ ^

そして栄純によるコール&レスポンス!

栄純
「神様だらけのー!」

スナックー\(^o^)/

しゃくれた感じでやってくれって注文があったりしたw

栄純
「最後に4回連続で!
100%、120%、200%、300%でよろしく!!」

全身全霊で「スナック!!!」と叫んだ\(^o^)/


中盤の長めのMCコーナーに。


将司
「足元が悪くなる前の日に来てくれてありがとう!笑」


この日の次の日は都内でも積雪の予報が出てたんだよな。
幸い積もらなかったけども。


栄純が"今日雪降ってたら、みんなで雪降ってないとこに行かなきゃならなかった"的なことを言って、将司が「俺たち持ってるよなー!!笑」と嬉しそうに話してた^ ^


バックホーンが3回目の武道館ライブやれることになって感謝みたいな話から、栄純が「伝説が現実になった!」と言い、光舟が武道館にまつわる話を始めた。


光舟
「武道館って東京オリンピックの柔道の会場として作られたんだよ。
前も、前の前の武道館の時も話したけど笑。
来年の東京オリンピックでもここで柔道やるんだってね!」


最初の武道館ライブは自分にとって初バックホーンワンマンだったのもあり、DVDたくさん観たから柔道の話したの覚えてるけど、2回目の時は覚えてなかった。。。


そして栄純が唐突に


栄純
「さっき、"伝説が現実になった"とか言ったけど、わけわかんないね!
ごめんね!笑」


と、いきなり反省してて面白かったw


マツ
「みんなバックホーンとの色んな出会いがあったかと思います。
色んな曲、色んなキッカケ、色んな精神状態とかね。
20周年だからってことで来てくれた人もいるだろうし、本当に嬉しいです!
あの曲を聴いてた頃はこうだったけど、昔よりは誇らしく生きられてる。
そんなことを実感しながら一緒に過ごしていきましょう!」


色んな精神状態www
確かにねw


【初めての呼吸で】

意外な選曲!

"疲れ果てて 泣くだけ泣いて
死んでやると メシを炊きながら 日々を超える"

良い歌詞だわぁ。。。

何年か前のCDJでも突然に演奏してて、この曲をライブで聴くときはいつも唐突だ。


【ヘッドフォンチルドレン】

"声を聞かせて"

"歌を聞かせて"

の会場全体の合唱が良い感じ^ ^

この曲聴くと、今の会社に入って間もない頃、1人昼休みにこの曲を聴きながらメシを食いに秋葉の街を歩いている情景をなぜか思い出す。

途方に暮れてたのかなぁ。


【美しい名前】

定番の名曲!

飽きてた時期もあったけど、ある時に歌詞を吟味して、こんな解釈もあるんじゃないかと思ったらまた好きになれた曲。

その時思った解釈とは、美しい名前というのは、あきらめない行為のことを指してるんじゃないかということ。

バックホーンの曲は歌詞も並々ならぬ想いが込められてるから、奥深く堪能することができる。

サビの後半部分で将司が高音ほとんど出てなかったから、今回はハラハラするような気持ちで聴いていた。。


【未来】

最近のバラード曲も歌うかなと思ったら、前半の10年の曲に絞ってきた。

この曲も相当キーが高いから、心の中で"将司頑張れ!将司頑張れ!」と思いながら最後のサビを聴いていた。

完全ではないものの、声を持ち直してきたのを感じた…!

"心に心に
歌が響いて
僕ら歩き出す
鮮やかな未来"

素晴らしすぎる歌詞。。


そして将司のMCに。


将司
「胸がいっぱいです!

もう人生の半分以上をTHE BACK HORNと歩んで、色んなことをTHE BACK HORNとみんなに教えてもらって、人としてちゃんと生きていこうという力をもらってる気がします。

このツアーではバックホーンの20周年を祝ってもらうってのもそうだけど、自分たち自身でも祝いたかったし、これはKYO-MEI祭り以外のライブでもそうだけど、みんなが今まで生きてこれたことを祝福する気持ちでやってます。

これからもそんなライブをずっとやっていきます!
武道館、まだまだ行こうぜ!!」


【Running Away】

最後の盛り上がりゾーンへ突入!
まずは昨年リリースの作品のリード曲から。

マリンバを取り入れた挑戦的な曲でもある。
ブレない芯も感じる曲だけど、新しいことにチャレンジする精神も感じられる!

ウォオ!ウォオ!と全員で歌えるところが良い^ ^


【グローリア】

一昨年リリースされたベストに収録された新曲。

今年に入ってかなり好きになってきた曲だから、武道館で是非聴きたかった!

この曲も新しい試みでバグパイプを取り入れてる挑戦的な曲だけど、それ以上に勢いがあって、背中を押してくれる曲!

"この世に生まれてきたのなら
打ち鳴らせ その鼓動
あきらめなんかに用はねえ
叫び出せ その鼓動

気休めだってなんだって 君の気持ちが晴れるなら
空模様なんて関係ねえ そう思うんだ"

素敵すぎる歌詞^ ^


シンフォニア

後半の10年の中で生まれ、定番化した曲。

後半の10年の曲はなかなか定番化しないからこの曲はレアなケース(魂のアリバイとか、他にも定番化してもおかしくない名曲いっぱいあると思うんだけどね。。)

最近自分で作ったバックホーンのベストプレイリストには最初入れてなかったけど、やっぱりこの曲がないとなと思って加えた。

熱くて踊れる紛れもない名曲!


【コバルトブルー】

超鉄板曲!

イントロで会場が最大限に盛り上がってる光景がすごかった!
本当にすごかった!!
すごすぎて胸が高鳴りまくった!!!

大げさではなく、この光景を刻みたくて、一生忘れたくなくて、このブログを書いている!!!

"変わらないこの世界
くだらねえ この世界
そんなこと誰だって ガキだって知ってるさ
だけど俺たち泣くためだけに
生まれたわけじゃなかったはずさ
ただひたすらに生きた証を刻むよ今"

"俺たちは風の中で砕け散り ひとつになる
大げさに悲しまずに もう一度始まってく"

何度この歌詞に奮い立たせてもらったことか…
最高の曲!!!


【刃】

コバルトブルーからの刃!!
最強のコンボ!!

自分含めて、跳ねまくってる人たくさんいて、全席指定席とは思えない最高の盛り上がりになった!

"桜の花吹雪"と歌詞に出てくる通り、武道館に紙吹雪が舞った!

将司がステージを駆け抜けて歌っていてすごかった!
こんなボーカルはLUNA SEARYUICHIaiko以外では他に見たことがなかったから興奮した!

将司は去年の東京マラソンでもすごいタイムで完走してたから、体力ハンパないってことを思い出した!

最高のテンションで本編終了!!!


そしてアンコール!


マツ
「最高です、武道館!
どうもありがとうございます!
これから21年目以降もまだまだみんなの心に響く音楽を作っていこうと思ってます!

結成した当初は長く続けることはあんまり考えてなくて、その時その時の自分たちがやりたい音楽、"なんで生きてるんだろう"、"悲しみって何で生まれるんだろう"とかそんな10代、20代前半の頃の想いをただ曲にして、自分たちの音楽自身に救われてきたのかもしれません。

だけど、それで同じような気持ちを持ったみんながどんどん集まってきてくれて、20年経って色んなことが変わってきたり、ちょっと前向きになれたり、俺たちもこのバンドに救われてきたし、みんなと一緒に成長することが出来たと思います。

今日これからがまた俺たちの出発です!
今日は本当に武道館、どうもありがとうございました!」


良きMC。。。


危うい感じを持っていたバンドが歩みを止めることなく20年間やってこれたことは本当にすごいことだと思うし(活動を続けていくことが難しい時期もあったらしい)、そんなバンドを好きでいる自分が誇らしくも感じる。。


そして、これからもバンドを続けていってくれる意志が感じられて嬉しかった!


【冬のミルク】

このツアーでアンコール1曲目は必ず【何処へ行く】だったけど、バンド結成時に初めて作ったこの曲を持ってきた。

【何処へ行く】も良いけど、武道館には【冬のミルク】が相応しいなと思った。

10年以上バックホーンを聴いてきたけど、去年の秋の武道館でのイベントで聴いて、ようやくこの曲が好きになってきた。

20周年の節目でそうなれて良かったと思う!


【ハナレバナレ】

小説家の住野よるさんとのコラボで生まれた、現時点でのバックホーンの最新曲。

ツアーの初日のLOFTで初めて聴いたけど、最近になって好きになってきた。
カラオケで歌いたい!(カラ鉄になかったから配信されてないようだけど…)

住野よるさんとのコラボがどんな形で進んでいくのか楽しみだ^ ^

俺の理想では住野よる脚本、バックホーン主題歌、浜辺美波主演の映画とか出来たら最高!


そして遂にラスト!


将司
「これからもTHE BACK HORNをよろしく!
また会おう!
また生きて会おう!!
また生きて会おう!!!」


キターーーーー!!!!!


将司が"また生きて会おう"を2回も言ってくれて最高だった\(^o^)/


【無限の荒野】

ラストはこの曲だと思った!

銀テープ放出!!!

ライブの最後にやることが多いから、いつもだったら「またか…」と思っちゃうけど、今回は最初から最後まで跳ねまくって、心の底から最高に楽しめた!!!

"深い傷を負った 無情な雨が降る
ここが死に場所なのか?
「否、まだだ、ここでは死ねない」"

すごくしんどい時にこの部分を頭の中で流して、支えにしてた時期があったなぁ。。。

これからもバックホーンは自分の人生に無くてはならないバンドであり続けることだろう…!!


自分にとってバックホーンがどんなに大事なバンドか改めて実感できたし、セトリも、パフォーマンスもすごくて、最高の20周年ライブだった!!!


ライブ後は妻と鉄小僧とコバとで九段下の飲み屋へ。
店のBGMがバックホーンだった^ ^


次のバックホーンはアラバキ


セトリ

その先へ
ブラックホールバースデイ
サニー

ジョーカー
ひとり言
悪人
雷電
コワレモノ
初めての呼吸で
ヘッドフォンチルドレン
美しい名前
未来
Running  Away
グローリア
シンフォニア
コバルトブルー


冬のミルク
ハナレバナレ
無限の荒野