2016年に出会った良い音楽
2016年は自分にとって例年以上に良い音楽に溢れた一年だった。
ただ、フェスとかで人気の勢いのある音楽にどんどん無関心になってきてるので、
フェスに行っても観たいバンドばかりじゃなくなってきたのが寂しくもある。
それは置いておいて良かった音楽を書いていこうと思う。
※旧譜もあるけど、基本的に2016年に出会った音楽です。
≪アルバム≫ ※あいうえお順
『ハナミドリ』(2006)・『LUNO』(2016) / 藍坊主
藍坊主はベストしか聴いてなかったんだけど、去年の春に旧譜の『ハナミドリ』のツアーをやることになって聴いてみたら粒揃いの名曲が揃った超名盤だった!
そのツアーの約半年後にリリースされた『LUNO』もメロディアスな曲ばかりの名盤。
ハマるのが遅すぎた感があるけど、今年もライブ行きたい。
『ハナミドリ』で特に好きな曲…【桜の足あと】、【スプーン】、【0】、【ジムノペディック】、【マイホームタウン】
『LUNO』で特に好きな曲…【ボトルシップ】、【すべてが終わった夜に】
『ALXD』(2015)・『EXIST!』(2016)/ [Alexandros]
去年『ALXD』を聴いて、その格好良さに一瞬で好きになった。
サマソニで観た時は当時あまりセトリに組み込まれてなかった【Dracula La】が演奏されてメチャクチャ嬉しかったのが良い思い出。
『EXIST!』は壮大な曲、ロックアンセム、ミクスチャー、オシャレな曲、色んな楽曲が入っていて聴き応えのある作品。
今年ツアーに行くので、このアルバムの事を深く理解することになるから、もっと好きになりそう。
『ALXD』で特に好きな曲…【Dracula La】、【Dog 3】
『EXIST!』で特に好きな曲…【Kaiju】、【Aoyama】
[Alexandros] - Dracula La (MV)
『猫とアレルギー』(2015)・『愛のゆくえ』(2016) / きのこ帝国
『猫とアレルギー』はそれまでの彼女らの特徴だったシューゲイザー的な轟音ギターがなりを潜めた作品となっている。
Jポップに寄せたものを作りたかったらしい。
そんなこともあって最初は受け入れられなくて殆ど聴いてなかったけど、去年改めて聴いてみたら良いメロディの曲が多いことに気づき好きになっていた。
『愛のゆくえ』では轟音ギターの曲も復活し、今までやってこなかったリズムにチャレンジした作品になっている。
ただアップテンポの曲が一切ないので、最初は物足りなかった。
しかし、リリース後の対バンツアーで『愛のゆくえ』からは半分しか演奏されなかったのに、完全に持ってかれた。
今年は正式なレコ発ツアーがあるので『愛のゆくえ』の全貌を体験できるから楽しみだ。
『猫とアレルギー』で特に好きな曲…【夏の夜の街】【35℃】【桜が咲く前に】
『愛のゆくえ』で特に好きな曲…【LAST DANCE】【夏の影】【畦道で】【クライベイベー】
『COLD DISC』(2016) / ストレイテナー
テナー9枚目のオリジナルフルアルバム。
Jポップを意識して作成したらしい。
確かに激しめの曲が入ってなくて歌主体の曲が多いけど、個人的にはJポップに寄せてるとはあまり思わない。
先行シングルのキャッチーな【シーグラス】、綺麗な曲調の【Curtain Falls】、アースウィンド&ファイヤーを彷彿させるファンキーな【Alternative Dancer】、平和への願いが込められたバラード【No】など、お気に入りの曲がたくさん入ってる。
最近のテナーのアルバムの中でかなり好きな作品。
『PHANTASIA』(2016) / ザ・なつやすみバンド
ceroのサポートメンバーを以前していたMC.sirafu氏がメインでやっているのがこのバンド。
タイトル通り幻想的で、多幸感溢れる曲が多く収録されている。
ピアノボーカルの中川理沙さんの優しく柔らかな歌声でとても癒される。
スティールパンの音色は綺麗で幻想的でこのバンドには欠かせない要素となっている。
どの曲もメチャクチャ良くて一瞬で好きになった。
自分の中で2016年最高の作品。
その中でも特に好きなのは【GRAND MASTER MEMORIES】。
ワイワイガヤガヤしていてアルバムの中では浮き気味の曲ではあるけど、青春を感じられる超名曲。
ザ・なつやすみバンド - 「Odyssey」 Music Video
『Hallelujah』(2016) / THE NOVEMBERS
ノベンバ6枚目のオリジナルフルアルバム。
結成11周年に作成されたこの作品は、美しく綺麗な曲、激しくダークな曲、シューゲイザー、明るくてキラキラした曲、バラードといった今までのノベンバの集大成が詰まっている。
ミニアルバムを含めると毎年必ず新譜をリリースし、クォリティも高水準のまま。
何よりライブが本当に素晴らしい。
これからも楽しみなバンド。
特に好きな曲…【黒い虹】、【美しい火】
『Hands Of Gravity』(2016) / the HIATUS
the HIATUS5枚目のオリジナルアルバム。
細美武士がMONOEYESという別のバンドでストレートなロックをやったことにより、ハイエイタスはより難解な音楽になるのかと本人達は思ってたが、結果的に今までで一番広い層に届きそうな曲が多く収められたアルバムになったと思う。
去年はthe HIATUSのほぼ全てのアルバム、MONOEYESをよく聴いた。
全アーティストの中で細美武士の歌を一番聴いたと思う。
なのでベストアーティストは細美武士!
特に好きな曲…【Let Me Fall】、【Secret】
the HIATUS - Clone(Music Video)
『ラブストーリー』(2014) / back number
ラブソングやバラードばかり歌ってるアーティストは聴かなくて(例外もあり)、このバンドもそういう曲ばかりだと思ってたので全然聞いてこなかった。
でも、何人かでカラオケで行った時に曲聴いて良いなと思った。
そして借りたのがこのアルバム。
基本的にメロディアスな曲ばかりだし、バンドサウンド的に格好良い曲もあるし、お気に入りの一枚になった。
意中の相手にアタック出来ない男の心境を歌った【高嶺の花子さん】の次の曲が、怖気付く男に用はないわと吐き捨てる【MOTTO】というのが秀逸な並びだと思う。
『LOVELESS/ARTLESS』(2016) / ハルカトミユキ
ハルカトミユキの2枚目のフルアルバム。
これより前の作品だと殆どハルカの作曲した曲ばかりだけど、本作は半分の曲をミユキが手がけている。
陰のある曲、希望を感じさせる曲、ダンスビートの曲、壮大なバラード。
ハルカトミユキの集大成的な作品になっている。
すごく良い曲は入ってるけど、正直ちょっと物足りない感じもする。
配信リリースされた曲(ワールドワイドウエブは死んでる、LIFE等)も入れてほしかった。
デビュー5周年の彼女らの今後に期待。
特に好きな曲…【見る前に踊れ】、【夜明けの月】
ハルカトミユキ 『奇跡を祈ることはもうしない』Lyric Video
『哀余る』(2016) / polly
DAIZAWA RECORDS(Syrup16g、THE NOVEMBERS、きのこ帝国等が所属していたレーベル)所属の4人組バンドの2nd ミニアルバム。
去年の7月にART-SCHOOLとTHE NOVEMBERSの共催イベントに出演していて初めて観た。
「先輩達を食います」と意気込みを語っていて、実際聴いたらすごく好みで一瞬で好きになった。
そのライブでやった曲は新曲中心で、後にこのアルバムに収録されたのであった。
一曲目【沈めてくれたら】の轟音イントロは完全にMy Bloody Valentineの影響を感じさせる。
いや、最早そのもの笑。
幻想的で耽美な世界観と、綺麗で耳触りの良いメロディに溢れてて、すごく気に入ってる作品。
この作品のツアーに行けなかったのが2016年の音楽ライフでの唯一の心残り。
『lovefilm』(2016) / lovefilm
the telephonesの石毛さんとノブさんが新しく始めたバンド。
2016年最後に好きになったアーティスト。
年末のCDJで始めてライブ観て一瞬で大好きになった。
電話みたいに激しく踊れる曲はないけど、石毛さんが作ったのがよくわかるキャッチーな曲が多い。
そして歌詞は切ないのが多い。
ベストディスクというと12月の頭くらいから各媒体で発表されるけど、このバンドみたいに年の最後に好きになるのもあるから、これからも年始に自分は書いていこうと思う。
特に好きな曲…【Don't Cry】、【Kiss】、【Vomit】
『A Moon Shaped Pool』(2016) / Radiohead
レディオヘッド9枚目のオリジナルアルバム。
洋楽ほとんど聴かなくなってしまったけど、レディオヘッドは例外。
ストリングスやピアノがフィーチャーされた曲が多く統一感を作り出している。
特に好きな曲…【Burn the Witch】、【Ful Stop】、【Identikit】
≪曲≫ ※あいうえお順
【Vampire】(2016) / Awesome City Club
アルバム『Awesome City Tracks 3』に収録。
めちゃくちゃポップな曲で一瞬で好きになった。
Awesome City Club – Vampire (Lyric Video)
【Explain】(2016) / 岡崎体育
アルバム『BASIN TECHNO』に収録。
超格好良い打ち込み曲だが、歌詞が曲を説明してるだけというトリッキーな曲(笑)。
【言葉に出来なくて】(2016) / THE BACK HORN
シングル『With You』に収録。
学生が好きな人に告白出来ない甘酸っぱい青春ソング。
こういう感情をここまでストレートに歌ってこなかったので、とても新鮮。
メロディも甘酸っぱい。
【Unknown】(2016) / Frontier Backyard
EP『Fun Boy's Yell』に収録。
ご機嫌ダンスナンバー。新たな定番曲になってほしい。
【Borders & Walls】(2016) / MONOEYES
『Get Up E.P』に収録。
スコット作曲&ボーカル曲。勢いのある楽しいパワーポップソング。
以上。
今年も実りあるミュージックライフを送りたい!