iwatch's blog

ロック好きの会社員。ここでは主に邦楽ロックのライブレポを書いています。

天使のピクニック

8/17

THE  NOVEMBERS
天使のピクニック
@新代田FEVER


※MCは雰囲気です※


この日の1ヶ月前にノベンバの小林くんからこんなコメントで開催が発表されたライブ。


“「ANGELS」をリリースし、ツアーを終え、ふと今年が「picnic」リリース11周年だということに気付きました。
いまの自分達で「picnic」を鳴らしてみたいと思い、「天使のピクニック」を開催することにしました。
最新作、そして昔の曲から、いまのTHE NOVEMBERSを感じてもらえたら嬉しいです。”


『picnic』はノベンバの1stフルアルバムで、デビュー作の『THE NOVEMBERS』の方が好きだったから、『picnic』がリリースされた当時はあんまり聴いてなかった。


良さに気付くのに何年もかかってしまったから、このライブで『picnic』を再体験出来るのが嬉しかった…!
(300人のキャパだからチケット取れて良かった。。)


会場に着いて汗だくになりながら自分の番号が呼ばれるのを待ち、入場して結構見やすい位置に行くことが出来た。


ほぼ定刻通りにメンバー登場!
1曲目は…


【ガムシロップ】

『picnic』から。意外な一曲目。


初期ノベンバは曲名が歌詞に出てくることがほとんどないけど、この曲は例外。


"君が知っていたこと
死んだらきっと叶わないこと
君が知っていたこと
死んでもきっと叶わない"


退廃的で切ない歌詞。。


音源と違ってギターの轟音がすごくて良かった!



【アイラブユー】

ノベンバの初期の曲はタイトルと歌詞の関連性がイマイチわかりにくい曲が多いけど(だから未だに曲と曲名が自分の中で一致してないのが結構あるし、今回で一致した曲もチラホラ…)、この曲はわかりやすい。


この曲もギターの轟音が音源よりデカくてすごかった!


"僕は運ばれる
白昼夢の中"


このライブに備えて『picnic』を聴き直したり、歌詞を読み直したりして感じたのが、この歌詞の通り、このアルバムを聴いていると全体的に白昼夢の中にいるような気分になってくること。


アルバムの曲の半分くらいが綺麗で切なくてドリーミィな曲で占められてるからかもしれない。


【こわれる】や【白痴】のような激しい曲もあるから、久しぶりに聴いてみてこういう曲が多いのが意外だった。


アマレット

『picnic』から切なく美しい曲が3連発。。。
ヤバい流れ。。。


この曲はたまに演奏してたし、このアルバムの中でかなり好き。
切なくて美しいメロディが心を震わせる。。


人気もあるから後に取っておくかと思ってたから、こんな始めの方に演奏するのが意外だった。


【plastic】

スタンドマイクで歌唱。


怪しい雰囲気のある曲で、打ち込みサウンドがあって格好いい!


【Everything】

『ANGELS』から2曲連続で披露。
これもスタンドマイク(ツアーの時もそうだったっけ…?)。


甘くドリーミィで素敵なメロディにウットリ^ ^


【ewe】

激しい曲のコーナーに!


今回歌詞を読みながらわからない言葉をググったりもして、この曲名もその1つ。


それでeweの意味は雌羊だということがわかった。


"白い〜"という言葉が出てくるから、雌羊=白い女性と頭で変換され、思い入れの深い女性のことを歌ってるのかなと思った。


今回『picnic』を聴き直して、結構この曲好きになった^ ^



【僕らの悲鳴】

この曲は何故か曲と曲名がもともと一致してた!
退廃さを感じさせる言葉が多い曲。


"そして散る 青"


最後のこの一節は青春の終わりを表してるのかなぁ。


【Arlequin】

『picnic』で特に激しい3曲に入る曲だと思う!


"死体を棄てる"と何度も激しくシャウトしながら歌う姿に狂気を感じる…!


格好いい!!



【Ghost Rider】

数年前から演奏するようになったSuicideのカバー。
4ヵ月振りにライブで聴いたけど、こんなに格好良かったっけ…?
パワーアップしてる!!


【chernovyl】

『picnic』から。
この曲は数年前の"ウラルヤ"で演奏されたからよく覚えている。


なぜ"チェルノブイリ"という曲名か歌詞を読んでもわからないけど、ギターのフレーズとか曲の雰囲気が結構好き。


冬に合う曲だと思う。


【Close To Me】

『ANGELS』から。
優しくて切なくて綺麗な曲。
すぐ好きになった。


歌い出しの"いったいいつまで 正気でいられるか"っていう歌詞がとても気に入ってる。


"チャイニーズ・レストランで
美味しいものを食べたら
すぐに優しくなれて
なんとなく虚しい"


昔のノベンバの歌詞は抽象的でわかりにくかったけど、最近の歌詞は具体的なものも増えてきて、この歌詞は特にそれが表れている部分。


【TOKYO】

ラストに向かう激しい曲ゾーンに突入!


小林くんはハンドマイク、ケンゴはパーカッションというトリッキーなフォーメーション。


その2人がギターを携えるタイミングで高松くんがベース変えてた。
前からそうだったかな?楽器の調子が悪かったのかな?


そしてその3人で


"HERE COMES ENDLESS REVISION
HERE COMES ENDLESS DIVISION"


とコーラス!
圧巻!格好いい!!


【Zoning】

『ANGELS』から続けて2曲!


ブリッジの小林くんとケンゴのギターのアンサンブルが格別!
2人向かい合って演奏してた^ ^


【白痴】

キた!!
初期の激しくて狂気に満ちた曲!!
ギターの音が邪悪!!


昔はライブの終盤に【こわれる】→【白痴】の順で演奏されるのが定番だったから、この曲が先に演奏されるのが意外だった。


【こわれる】

初期を代表する激しいナンバー!


ノベンバはいつの時代も好きだし格好良いけど、『picnic』の曲には若さというか、青さを感じる。


この頃ならではの衝動を【こわれる】に強く感じた!


【DOWN TO HEAVEN】

『ANGELS』で1番好きな曲!
ハンドマイクが映える!!


"簡易包装の輪廻転生
因果応報に順次対応
百鬼夜行の阿鼻叫喚に
吐いたブルシット、しらみつぶし"


この歌詞も曲調もおどろおどろしくて最高!!


【白痴】や【こわれる】の衝動に引っ張られるかのように、いつもより激しく感じた!!
最高!!!


【BAD DREAM】

【DOWN TO HEAVEN】もこの曲もBPMは速くないけど、ダークさ激しさが半端ない!!


初期のノベンバとの違いはこういう曲でも病んだ感じがしないこと。


昔はライブでも壊れそうな危うい雰囲気だった小林くん。
いつからか凛とした力強さを感じるようになった!


"森の中を
青白い
ユニコーン
駆け抜ける"


幻想的な歌詞に異世界に迷い込んだような気分になる…。


YOU'RE AWAKE IN SOMEONE'S BAD DREAM!!!


曲が終わるとMCに。


小林くん
「改めまして、THE  NOVEMBERSです。
天使のピクニックに来てくれて、ありがとうございます。
昨日が追加公演だったんだけど笑。」


ここでケンゴのギターに(小林くんのも?)トラブル発生。


小林くん
「昔はトラブルに気付かずに演奏してて。
20歳くらいの頃だったかな?
白痴が白痴って曲名じゃなかった頃。
西部警察って仮タイトルで笑。
歌詞もなくて。
ガレージだったっけ?

アンサンブルが寂しいと思ったらケンゴのギターが音出てなくて笑。
寝転がりながら音出てないのに思い切りギターを弾いていて笑。
シールドが抜けてただけだったんだけど笑。
その時はこいつとバンドを一緒にやれて良かったと思った笑。」


吉木くん
「今だったら?」


小林くん
「大丈夫!
今は俺がヤバいから笑。」


良い話だ^ ^
トラブルが解消されないのでMCが続く。


小林くん
「高松くん、めっきり喋らなくなっちゃったけど笑。
今日やってみてどう?
僕は懐かしいとは思ってないんだけど。」


高松くんがなかなか返答しないから、会場に少し笑いが起きたw


高松くん
「…でも、昔とは変わったなって思った。」


小林くん
「変わったって、髪の長い人が入れ替わったかと思ったよ笑。
昔はケンゴくんが1番髪長かったけど。
髪の長い人がループしてるよね笑。
Bo Ningenみたいだな笑。
僕は昔とあんまり変わってないけど。
意識してるからね笑。」


しばらく沈黙があって…


小林くん
「何の時間だよってね笑。
(ケンゴに)直った?
残り2曲やって帰ります。
最後まで楽しんでいってください。」


小林くん楽しそに話してた^ ^


【picnic】

『picnic』の最後を飾る曲。
退廃的な曲が多い中、包みこんでくれるような曲。
このアルバムの最後に相応しい…。


【ANGELS】

ラストは『ANGELS』の最後の曲。
力強いリズム、ギターの轟音…最強の大天使!!


"リズムに合わせて
呼吸を合わせて
やっぱ合わないなってところを
愛すのさ
ちょっといいかげんくらいで
別にかまわない
さあ歌おう
天使たち"


この部分の歌詞が良い^ ^
愛に溢れてる!


音源とは違い、小林くんがアウトロの主旋律に合わせて歌ってたのが良い感じだった^ ^
最後に"さあ歌おうANGELS"と歌って終了^ ^


時期も雰囲気もジャンルも全く違う『picnic』と『ANGELS』の曲だけのライブはどんな感じになるのか想像も付かなかったけど、両方の作品を更に好きになるほど素晴らしい化学反応を生み出していた…!!


11月にはまたワンマンライブがあるようだから、ノベンバが今度はどんな世界を見せてくれるか楽しみ!!!


セトリ

ガムシロップ
アイラブユー
アマレット
plastic
Everything
ewe
僕らの悲鳴
Arlequin
Ghost Rider
chernovyl
Close To Me
TOKYO
Zoning
白痴
こわれる
DOWN TO HEAVEN
BAD DREAM
picnic
ANGELSf:id:iwacchan31:20190819213835j:plain